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ヤブツバキのある笹道の景色
ヤブツバキのある笹道の景色
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作品について
本作品は、六甲山北麓にある「玄吾の杜」を題材にした風景写真作品です。
手入れを続けてきた120年の杜で、その瞬間にのみ現れる象徴的な景色を記録し、
和紙プリントとして制作しています。
この場所は、太古の有馬街道であった。
約100年前に近代的な道が敷かれてからは、
人が通ることが無くなった場所であるが、
その当時は馬車道であったり人の往来があったのだろう。
今もその匂いや記憶が刻印されて、
それを見守る主に落葉樹で構成された巨木たちが
樹冠として覆い、静かで荘厳な気配が漂っている。
そして、この場所には、大きなヤブツバキの木がある。
大きな木なので、花を付けても人の目線よりも高いところにあり、
気付きづらいが、
花を落とすと、道に真っ赤な色彩が現れて実に美しい。
はらはらと心を残すかのように名残惜しそうに散る花よりも、
潔く落ちるヤブツバキの花のありようは見事である。
但し、綺麗な花を付ける年と、
あまり付けない年がある。
この年は、よく花をつけた。
大音量の音楽も、派手な美術品も必要ない。
このヤブツバキの赤が、この森に舞い降りる
最も鮮やかな色彩と芸術であると僕は知っている。
この日本の美しい彩りは、春に咲くサクラだけではない。
僕は、定点観測のように、この森を育てながら、
同じ景色をずっと撮り続けています。
同じ景色がどう変化するか、
過去はどうだったか、未来がどう繋がるかを
このプロジェクトを通して、すべて共有していこうと考えます。
同じ景色の変化を追い続けること、
また、
景色が変化する事の美しさを届けたいと思っています。
夏が来ると、ゲンジ蛍が飛び、
神秘的な風景が訪れます。
展示イメージ|View in a Room
玄吾の杜について
玄吾の杜は、六甲山北麓に広がる、深い自然と人との対話が続く森です。
森本来の地形や植生、時間の流れを尊重しながら、既存の庭園概念にとらわれない
新しい景観のあり方を探求しています。

森(杜)と作品の関係
静かで深い120年の森に棲まい、
手を加え現れた場を杜(玄吾の杜)と定義して、
土着の予感を宿した大きな景観や陰影を作り、
定点観測するようにして、四季折々の変化とともに、
そのつど現れる象徴的な景色を撮影して作品にしています。
美しい景色を探して旅先でシャッターを切るような
写真家とは対極にある行為かもしれません。
また、写真はひとつの表現としての手法でしかなく、
膨大な時間と手間をかけて景色をつくり、
最後の行程で現れる偶発的な瞬間を写真に収める行為と、
その景色や瞬間自体が作品そのものであると
私は捉えています。
派手な色彩ではなく、
静かな景色ばかりですが、
良ければ持ち帰って飾ってもらって
心情や暮らしの変化と向き合ってもらえれば幸いです。
そこに収められた静かで深い色彩と陰翳は、
人を変える大きな何かを包括していると
気付かされます。
作品詳細
| 作品名 | ヤブツバキのある笹道の景色 |
|---|---|
| 撮影者 | Tomoyoshi Hayashi |
| 撮影日 | 2023年4月某日 |
| 印刷方法 | 和紙プリント / フォトアクリル |
| サイズ | A4(210 × 297 mm) ※大きなサイズをご希望の場合は、別途ご相談下さい。 |
| 制作方法 | 受注後制作 |
| 納期 | 約14日 |
ご案内
ギャラリー務古屋にて作例の一部を展示しています。和紙の質感や作品の佇まいを、実際の空間でお確かめいただけます。
『SHIKI-COLLECTION』|1カ年四枚組み作品集
玄吾の杜では、森と長い時間をかけて向き合う中で生まれた景色や表現を、ひとつの作品として届ける活動を続けています。
『SIKI-COLLECTION』は、玄吾の杜という一つの大きなアートの場から生まれる作品を、継続的に届ける年間コレクションです。
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