務古屋 mukoya
笹道の景色-002
笹道の景色-002
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ART PIECE / Leica × 和紙
2014年の台風11号によって、
玄吾の森には、80ミリの大雨が3時間にわたり降り続いた。
その結果、主に敷地内の盛り土の存在した場所、
岩盤に根差していない表層の弱い箇所を中心に、
1日にして小さな家が一つ建つぐらいの土地が流され消失した。
樹齢100年近いヤマザクラも流されたので、
この場所では経験したこともないような条件で大雨が降ったのだろう。
大事に大事にしていた場所のいくつかが1日で崩壊したので、
僕の頭は真っ白になって、
言葉通り、放心状態となったが、
それにも関わらず、崩壊の後に降り注ぐの陽の光に
なんとも言い難い、神々しい慈悲のようなものを感じ、
喪失感を伴いながら、あまりに美しく、
心を奪われる自分があった。
それからしばらくなにかに憑かれたかのように
その光を追いかけた。
可視光から少しずれた光を取り込んで作品にしたもので、
人の見える光よりも異なった波長の光が写り込んでいる。
僕の心象風景に近く、
眼に映る景色ではなく、心象風景とこのレンズを通した景色に、
喪失感から逃避するかのようにしばらく夢中になった。
撮影日:2014年9月某日
《景色と作品に対する想いと関わり》
所有する「玄吾の森」に自分たちの感性で
手を加えて理想の景色を創り、
その自分たちでつくった景色の中で暮らし、観察しながら、
定点観測するようにして、
四季折々の変化とともに、
そのつど現れる象徴的な景色を
記録して作品にしています。
美しい景色を探して旅先でシャッターを切るような
一般的な手法とは対極にある行為かもしれません。
森と対話しながら、手間暇かけて、
ようやく写真として成り立つのは、
その最後の結果でしかないと思っています。
写真はひとつの表現としての手法でしかなく、
10年以上、手をかけてようやく現れる、
その景色自体が作品そのものであると
僕は捉えています。
1つ1つの写真は、それだけの時間をかけて作っています。
静かで世界の絶景を集めたような写真とは、
全く主旨が異なりますが、
そこにある行為と祈り自体が美しさの源泉で、
その力に何度も導かれ、
また、圧倒されてきました。
派手な景色ではなく、
静かな景色ばかりですが、
良ければ持ち帰って飾ってもらって
心情や暮らしの変化と
向き合ってもらえれば幸いです。
▍実物の作品は三宮のギャラリースペースに展示しておりますので、
直接観て頂くことが可能です。
事前にご連絡下さい。
▍納期
一から作品を製作します。
お届けまでに、
14日程度お時間を頂きます。
▍玄吾の森について
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